【知識ゼロから】独学で!FP3級(ファイナンシャルプランナー)合格へのロードマップ|資格の選び方を分かりやすく解説

知識ゼロからFP3級合格へのロードマップ FP3級

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格には取得する級や実施団体による違いがあります。その違いや選び方を解説します。

3級と2級の違いは?

受験資格

FPには1~3級の資格があり、ここでは3級と2級の受験資格について比較していきます。

3級の受験資格

3級の受験資格は特になく、誰でも受験が可能です。

2級の受験資格

2級の受験資格はいくつかあり、以下のどれかを満たしていなければ受験できません。

  1. 日本FP協会認定のAFP認定研修を修了した者(修了証明書の保持者)
  2. 3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
  3. FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者

難易度

3級の合格率

3級の合格率は 50~80% と、難易度はそれほど高くなく国家資格のなかでも比較的低いといえます。

2級の合格率

2級の合格率は 20~60% です。難易度は試験範囲は3級とほぼ同じですが、より深い理解度を求められます。

ちなみに1級の合格率は 7%~18% と一気に難度が上がります。

3級と2級のどちらを受験するべき?

初学者が最初に目指すのは3級といえます。もちろん、2級の受験資格を満たしている場合は2級からの受験も可能です。また、履歴書に記入すべきも2級以上とされています。
しかし、受験資格を満たしていない方が2級を受験したい場合は、前項でも述べた受験資格が必要となります。
実務経験がない方は通信講座などの認定教育機関でAFP認定研修(基本)を受講する必要があります。
教育機関によって異なりますが、費用は2~10万円程度、期間は1ヵ月~6ヶ月かかります。
また、3級の合格者は2級の受験資格を満たすため、独学で合格を目指すのであれば、基礎ともいえる3級試験からチャレンジしてみるのが良いと思います。

試験実施団体の違い

FP試験には2つの実施団体があります。それが「FP協会(日本FP協会)」と「きんざい(金融財政事情研究会)」です。どちらの団体で合格しても資格の種類・価値は変わらず、国家資格である“ファイナンシャル・プランニング技能士”と名乗ることができます。では、何が違うのか。それぞれの具体的な違いについて解説します。

問題内容

FP資格試験には、基礎問題が中心の学科試験と計算問題などの応用が中心の実技試験があります。
学科問題はFP協会、きんざいとも同じになりますが、実疑試験の科目が異なります。
3級の試験問題の違いは

FP協会・・・資産設計提案業務
きんざい・・・個人資産相談業務or保険顧客資産相談業務(いずれか1つ選択)

FP協会はリスク管理や金融資産運用、不動産など資産設計全般についての幅広い分野から問題が出題されるため『広く浅く』、きんざいはそれぞれの種類に専門的にわかれているため『狭く深く』知識が問われるイメージとなります。

受験者層

それぞれの受験者層を比較すると

FP協会・・・個人での受験者が多い。また、受験会場が大学等の場合、学生も多い印象。
きんざい・・・団体での受験者が多い。金融機関や保険会社など企業から申し込まれる。

合格率

各機関での過去の3級合格率は

科目受験者数合格者数合格率
【きんざい】学科23,43312,60653.31%
【きんざい】個人資産相談業務11,814 6,56655.85%
【きんざい】保険顧客資産相談業務14,536 6,88046.82%
【FP協会】学科36,27730,60284.50%
【FP協会】資産設計提案業務36,34930,88684.87%
2021年1月~2022年9月実施平均

過去の平均を見ると、FP協会の合格率の方が高い傾向にあります。これは、

  • 実技試験の違いによるもの(きんざいの実技試験は専門分野が出題されるため問題の難易度が若干高い、一問あたりの得点配分が大きい)
  • FP協会は「自主的に」申し込む受験者が多い一方、きんざいは企業からの「強制的な」団体受験者が多く、試験対策をしていない受験者も多くいるため

だと推測できます。

合格証書

受験した団体によって、発行者名や合格証のデザインが異なります。同じ等級の合格証でも、それぞれの団体が用意しているデザインが異なるため、若干違う合格証のように感じるかもしれません。

「FP協会」と「きんざい」どちらを選ぶべき?

合格すれば、国家資格としての価値は同じになるので、それぞれの状況や目標、学習スタイルを基準に選ぶことが大切です。

就きたい職業や明確な目的がある場合は『きんざい』を、明確な目的はなく幅広く金融リテラシーを広げたいという場合は、合格率の高い『FP協会』を選択するのが良いでしょう。

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