これから【ファイナンシャルプランナー資格】の取得を初めて目指す方に向けて、気になる疑問を分かりやすく解決!
ここではファイナンシャル・プランニング技能検定3級(以下:FP)の試験に向けて効率良く勉強を進めていけるように、私が実際に取り組んだ勉強方法をご紹介。取り入れて良かったやり方、失敗したやり方を比較しながら具体的に解説します。
学習方法を決める
FP3級の試験勉強には大きく2パターンの学習方法があります。
独学で勉強する
FP3級は人気の高い国家資格であるため、市販されている教材も比較的充実しています。
合格率は約40%〜80%となっており、国家資格の中では難易度の低い試験とされています。
また、試験の方式は、マークシート式です。文章の記述や口述などの難しい対策は必要ないので、きちんと対策さえすれば独学でも十分に合格が狙えます。
独学のメリット
- 低予算で済む
独学の大きなメリットは、費用を抑えられることです。自分で購入した教材以外の費用がかからないので、気軽に始められます。 - 自分のペースで勉強できる
仕事終わりの平日は短時間、土日など休みの日は長時間とスケジュールを変えたり、理解できている分野はさらっと、難しい分野はじっくりと時間配分も自分のペースで進めていけます。
独学のデメリット
- 挫折しやすい
勉強計画なども自分で自由に計画できる反面、勉強を継続する力も必要になります。 - 法改正に対応できない
改正された法律の内容についても出題される場合があるが、市販教材が発売された時点での内容となる為、独学では法改正情報も自分で収集する必要があります。
FP3級に必要な勉強時間は、80〜150時間程度と言われています。
例えば、1日2時間勉強をするなら、2~3カ月程度の期間が必要となるでしょう。
元々の知識がある人や、関連事業における実務経験のある人、ライフスタイルの違いなど、個々人の状況によって実際に必要な時間数は異なるので、自分にあった無理のない勉強時間を確保しましょう。
通信講座で勉強する
独学に不安がある人は、体系化されたメソッドをもつ通信講座を利用することで、合格に向けて効率よく勉強できます。独自の教材や講義動画を使用した講座が多くあり講師へ質問できる場合もあります。スケジュールを自分で計画する必要もないので、効率よく学べる方法といえます。
通信講座のメリット
- 教材選びをする手間がいらない
講座内容にあった教材が決められているので、自分に合った教材を考えて探す必要がない。 - 法改正にも対応してもらえる
通信講座は最新の法改正にも対応しているので、自分で情報収集する必要がない。
通信講座のデメリット
- 独学と比べると費用がかかる
独学だと自分で購入した教材のみの費用だが、通信講座では数万円かかる。
通信講座では費用がかかる分、教材選びの手間がかからず、法改正情報を教えてもらえます。
また、通信教育の場合は一般的に合格のためのカリキュラムが定められているので、学習を効率的に進めていけるでしょう。
FP3級の独学での勉強方法
独学でも十分に合格可能であるFP3級。実際に独学ではどのように試験勉強を進めていけばよいのか。
私が実践した勉強方法を、こうすれば良かった!と後悔した失敗談も含めて解説していきます。
教材選び
まずは教材を購入しましょう。FP3級は人気のある資格なので、各出版社から多くの教材が市販されています。「テキスト」を1冊と、テキストにリンクしている「問題集」を1冊、合計2冊購入すれば良いでしょう。
古本屋やフリマアプリなどでも売られていますが、法改正されている内容を調べなくてはいけないという手間が発生するので、最新のものを購入することをおすすめします。
おすすめの市販教材
2024-2025年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級/滝澤ななみ
【オールカラーの図解で丸暗記にサヨナラ!】
魔法のようによくわかる教科書!
[学科・実技対応 2024年9月、2025年1月・5月試験対策]
丸暗記はいやだけど、じっくり勉強する時間もない・・・
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シンプルでわかりやすい解説 & イメージがわくオールカラーの板書
で、短時間の学習で、確実に理解することができる基本テキストです!!
金財と日本FP協会両団体の試験に対応しています!
私がしようしていたのは「みん欲し」。初学者でも図表や解説が多く分かりやすい内容でした。
売上№1というのも納得です。スマホ学習にも対応しているので、外出先でのすき間時間にも重宝できます。今年の最新版ではCBT試験体験もできるようなので、一度体験しておくと、本番でも落ち着いて試験に挑めそうですね。
テキストを読む
テキストをさっくりと読む。読み込むのではなく「さっくり読む」のがポイントです。
ある程度知識がある方はここからしっかりと読み込んで理解しても良いと思いますが、知識ゼロだった私は最初からひとつずつ理解しようといきなり読み込んで、聞いたことのない語句を調べたり、計算練習をしたりと、この段階でかなりの時間がかかり、モチベーションも低下していました。まずはFPとはどのような内容を勉強していくのかを確認するような気持で「さっくり 」読みましょう。
FPの勉強は各分野で完結するのではなく、分野をまたいで理解できた方が覚えるスピードも理解度も増すからです。1日1分野読めば、6日で読み終わります。
過去問を解いてみる
ひと通りテキストを読み終えたら、過去問を一度解いてみましょう。
過去問はほとんどの問題集に掲載されています。また、各団体のサイトでPDF形式でも公開されているので、プリントアウトして使用することもできます。
ここでは時間を測りながら、学科問題、実技問題どちらも解いてみましょう。もちろん採点もしてみて、どのような問題が出るのか、どのくらい時間がかかったか、現在の自身の実力を確認しましょう。
最初の1週間はここまでです。テキストの内容、自身の実力を把握できたところで、今後の勉強スケジュールを立てていきましょう。
私は「1章を1日、1分野を1週間」を基本に、じっくり学ぶべき分野は長時間、予定がある日は短時間にするなど、自分に合った時間配分を調整して決めました。
各分野を理解し問題を解く
ここから本格的に各分野の勉強をしていきます。
ここでは、ひとつの分野を一気に進めるより、章ごとに取り組み、一つの章が終わるごとにリンクしている問題集を解いてインプットとアウトプットを同時に行っていきます。
ここでのポイントは「覚える」のではなく「理解する」ことを意識して勉強を進めていくことです。
言葉や数字をただ暗記するよりも、制度の内容自体を理解できていた方が、ここでは時間がかかるかもしれませんが「なぜその金額なのか」「なぜその年齢なのか」などの理由が分かれば、暗記の量が最終的にグッと減ります。
また、問題を解く際に思い出せない問題があっても、考えて解くことも出来るからです。それに実際の仕事や生活の中で生きてきます。
勉強を進めていくと似たような制度、似たような言葉がたくさん出てきます。
私が実践した勉強方法は
- 時系列で考える
- とにかく図表を書いてみる
- 自分に置き換えてみる
誰の為のどういう制度なのかを意識しながら取り組むと、イメージを持ちやすく、理解が深ります。
さらに、それぞれの分野が終わるごとに、問題集をもう1周して内容を定着させましょう。
6分野あるので、約6週間を目標に進めていくと良いでしょう。
問題集を1周する
全ての分野の学習が終わったら、問題集をもう一度最初から解いてみます。
どのくらい理解できているか、苦手な箇所を確認するためにも解いてみましょう。
解いている最中に自信のない問題にはふせんなどで印を付けておきます。
間違っていた問題、自信のない問題を中心に復習していきます。
そして、具体的な数字や名称の暗記も進めていきます。
関連するものを紐づけていくと覚えやすいです。何度も書いたり、声に出して複唱するなどして記憶を定着させましょう。
ここでは2週間を目標に設定しました。
過去問をとにかく解く
復習と暗記がひと通り終わったら、残りの期間はとにかく過去問を解いて、問題に慣れましょう。
過去2~3年分程すれば良いかと思います。
繰り返していく中で出題傾向や、間違えやすいポイントも分かってくるはずです。
問題を解く→採点する→復習(間違った箇所のテキストを読み直す、ノートにまとめる)
というように、その都度しっかり復習もしていきましょう。
前半の学習で制度の理解はできているので、ここからは暗記や問題の傾向をインプットし、試験対策をメインに進めて、試験本番に備えましょう。
まとめ
私が実際に取り組んだ勉強方法をご紹介しました。
ご自分のペースで学習を進めていくのが一番だと思いますが、参考になる部分があればぜひ取り入れてみて下さい。
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